第二回 身体0ベース運用法研究会 <手つきの延長拡張 #01>報告



第二回目の0ベース研究会は<手つきの延長拡張#01>を実施しました。このトレーニングは手先を中心に行うことのできる単純な運動を全身へと拡張させていくことで、1つの行為から様々な身体運動の可能性を発見していこうというものです。 今回の研究会では新聞紙使って「裂く」行為を反復しました。


実施内容


今回はの3名の参加者は初めてこのトレーニングを体験するため、前後半に分けてじっくりと内容を確認するように屋内と屋外で実施しました。雨が降ったり止んだりする天候の中だったので地面が濡れていたり、水たまりがあったりするなど晴れの時とは異なる触覚の風景を体験することができました。



日時 :2018年12月9日(日) 13:00〜15:00

会場 :崇仁小学校教室

参加数:2名

参加費:無料



【前半】 坐位+上半身


1)坐の体勢で裂きやすい方法を探す

2)裂く動作の1つ1つの動作を確認する

3)各動作を言語化し参加者と共有する





【中間】 座位+全身


1)坐の体勢のまま下半身も自由に使って裂く

2)下半身が加わることによって変化した運動を確認する

3)前半との違いを踏まえた上で各動作を言語化し共有する








【後半】 立位+全身


1)立った姿勢のまま全身を自由に使って裂く

2)下半身の扱いを様々に試し、その役割と全身との連動を意識する

3)坐位と立位との違いを踏まえた上で各動作を言語化し共有する





まとめ


「裂く」という行為は一語で表せるように日常生活における私たちの身体運動の中で比較的小さいスケールの動きです。これを基本とすると日常生活の運動はのこのシンプルな動きを連続させることによって様々な活動をしています。今回であれは「裂いて置く」と2つの動きを繋げたものです。言葉に置き換えると非常に単純な運動のようですが、細かく分解して見ていくと「裂く=摘む+手首を返す+肘を引く+肘を後方に伸ばす」となるようにこれには沢山の動きが含まれています。

動きを観察していく際にどこまでその運動を分解するかによって意識は大きく変わっていきます。それは私たちが日常生活で使う単位のように1つのものをどの大きさの単位で表示するかによって対象に対する見方が変わるのと同じです。例えば物の長さを「mm」で表すのとその他の「cm」や「m」、「km」で表すのとではどの程度の正確さまで意識するのか、あるいはどの程度のスケールで他のものと比較するが変わってきます。

では、人の運動に対しても単位を与えてみると意識はどのように変化していくのでしょうか?

例えばメートル法に合わせてみると今回の「裂く」は「m」、「摘む」は「cm」、「裂いて置く」は「km」としてみることができるのではないかと思います。そして、この場合「mm」は「掴む」であればこれをもう少し分解した「親指と中指を閉じる」「紙を挟む」「両指に力を加える」というものになってきます。

このように運動を様々なスケールで意識する方法を単位を用いて行うことは身体運動の現象を分析していく上でとても有効な方法だと考えます。今後この単位を考えていきたいと思います。


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