へんてこ筆で絵を描こう

へんてこな筆で絵を描けば、身体は勝手にへんてこな動きをする。

筆に任せて身体を動かして決まり切った描画運動から離れてみる。

道具は私の動きを決める​、生み出す

私たちが描画において使用する道具の多くは筆のように手 におさまりやすく、腕を使って描き安い形状になっている。 これは道具としては当たり前のことであるが、身の回りの 多くの道具が手先だけででき現代の生活環境で生きる私た ちはその筆さえも腕の範囲を超える大きさになると自由に 運ぶことが難しい。 例えば、へんてこで不自由な筆で線を描くとする。そうす ると「身体」をうまく動かさないと描くことができない。 それでも描こうとしていくと普段はしないような身体操 作、へんてこな動きが生まれる。描くということに筆が変 わるだけでその行為は「身体」のトレーニングとなる。

全身化する描画運動

釣竿のような筆や、太く重いもの。抱っこするように持たないといけないものやくねくねしたホースの筆など、「へんてこ筆」で絵を描くと様々な動きを生み出す。描く画面は小さくても身体操作は必然的に手足から全身までを使うものへとなる。

線を広げて動きも広げる

線の大きさを広げると全身の運動の幅も広がる。その動きは小さな範囲での描線の時とはまた異なる運動となってくる。小さい時はバランス感覚が必要であるが、大きくなってくると重心の移動が必要になってくる。どちらに置いてもそれに合わせて指先やつま先の繊細な動きが必要とされる。ここで獲得した動きを小さな筆の中に込めるとさらに筆の運動の幅が広がる。